歴史的なロックンロールの名曲「ジョニー・B.グッド」の誕生秘話
“ロックンロール創始者の一人” チャック・ベリーが生み出した代表曲「ジョニー・B.グッド」の誕生秘話をご紹介します。
ルイジアナの奥深く…丸太小屋に住んでいる田舎少年ジョニー・B.グッド
読み書きなんて習ったこともない
だけどギターだけはベルを鳴らすみたいに上手に弾けるんだぜ!
それゆけ!ジョニー!ゆけゆけ!ジョニー・B.グッド!
1952年、27歳になった彼はピアニストのジョニー・ジョンソン率いるバンドにギタリストとして加入する。
「あれは年の瀬だった。ジョニー・ジョンソンというピアニストから電話があったんだ。大晦日の晩にトリオバンドでギターとヴォーカルをやらないか?ってね。セントルイスにあるコスモポリタンというクラブでの本格的な演奏だ。もちろん引き受けたさ!」
彼にとって、そのステージがプロのミュージシャンとしての第一歩となった。
ジョニー・ジョンソンの理解もあり、彼は徐々に人の曲に新しい歌詞をつけたり、即興の歌詞を歌うようになる。
ギターのアドリブの腕も上達し、ジョニーのピアノとの絡みも客に大ウケしたという。
その後、彼はブルース界の大御所マディ・ウォーターズから人生を変えるアドバイスをもらい、直後にブルースの名門チェスレコードとの契約を結ぶ。
彼は、その運命的とも言える日のことを鮮明に憶えていた。
「ある日オレは新車の遠乗りがしたくなって、シカゴに親戚がいるという友達のラルフと2人でシカゴへとドライブしたんだ。そこで憧れのマディ・ウォーターズが出演するクラブへ行ったんだ!マディは最後のセットのラストナンバー“Got My Mojo Working”を演奏中だった。演奏が終わると群がるファンをかきわけ、サインを貰うために突進してくれたラルフのおかげで、俺はマディと口をきくチャンスができた。大統領か法王に、お目どおりするような気分だった俺は、曲の素晴らしさを褒めた後、単刀直入に“レコードをつくるにはどうすればいいのか?”と聞いてみた。大勢のファンが声をかけようとひしめく中で、マディは俺の質問に答えてくれたんだ。“レナード・チェスに会ってみろ!47丁目とカテッジの角にあるチェスレコードさ!”」
1955年、彼は29歳にしてシングル「Maybellene」で遅咲きのデビューを果たす。
マディ・ウォーターズの推薦でチェスと契約を交わしたのだから…最初はブルーズでデ..
コメント