ライブ配信アプリ「17 Live」の最高齢配信者 せんちゃん(72歳)に聞いた “ライブ配信の極意” / せんちゃん「まずは自分が楽しむこと」

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歳を重ねると、新しいことに挑戦するのが難しくなってしまう。人生経験が失敗を知っている、そして何をやっても「コレ、意味あんの?」と無駄に考えが及ぶからだ。「とりあえず、やってみよう!」とは行かず、何をやるにもイチイチ考えて時間だけが過ぎていく。

そんな臆病な気持ちが吹っ飛ぶような人物に出会った。ライブ配信アプリ「17 Live」の最高齢配信者 “せんちゃん” は70歳でライブ配信をスタート。現在もバリバリ配信活動を行っている。なぜ、彼女はスマホでライブ配信をするようになったのだろうか? 実際に本人にインタビューしてみた。

・最高齢生配信者「せんちゃん」

17 Liveは台湾発、スマホアプリを軸としたライブ配信サービスである。2017年9月に日本でのサービスがスタートし、現在世界で約4200万人の登録ユーザーがいる。私(佐藤)も遅ればせながら、つい最近アプリを利用して、短時間ではあるがライブ配信に挑戦することに。

そもそもオッサンがポールダンスの練習をするだけの生中継だ。そんなもの需要がないのは分かっている。分かっているが、自分の可能性を自分で閉ざしていいのか? とりあえず「やってみよう!」の精神で、勇気を振り絞って配信してみた。

だが! その勇気はもろくも打ち砕かれた。約30分の配信で累計視聴時間がゼロ!! つまり誰1人として見ていなかったのである。おじさん、勇気を振り絞ってちょっと恥ずかしい姿をさらしたんだけど、誰も来ないってどういうことなの? どないなっとんねん!! 理不尽とは分かっていたが、感情のやり場に困って公式に問い合わせをしてしまった。

佐藤 「なんで、30分ライブ配信したのに、誰も見ていないんですか(怒)?」

担当者 「配信実績の関係だと思います。できるだけ多くの時間配信して頂いた方が、他のユーザーに見つけてもらいやすいんですよ。他にも継続して配信していくことも大事ですね」

佐藤 「できるだけ継続して配信した方がいいってことですよね」

担当者 「そうですね」

佐藤 「でも、他の配信者の皆さんを見ると、みんな若いじゃないですか。46歳 “初老丸出し” のおっさん配信は、どうせ誰にも見てもらえないんだ! 最高齢配信者とイジられるに決まってる、チキショー!」

担当者 「まだお若いじゃないですか。最高齢でもないですし。上には上がいますよ」

佐藤 「え? その方はおいくつなんですか?」

担当者 「72歳です。現役イチナナライバー(17 Liver)ですよ」

そうして紹介してもらったのが、せんちゃんである。せんちゃんに生配信するに至った経緯と、配信の魅力や継続するコツについて教えて頂いた。

・最初は配信が怖かった

佐藤 「せんちゃん、今日はよろしくお願いします」

せんちゃん 「こちらこそ、よろしくお願いします」

佐藤 「配信はいつ頃からやってらっしゃるんですか?」

せんちゃん 「もう1年半になりますかねえ。2018年の2月の終わりだったか、3月の初め頃だったと思います」

佐藤 「現在、毎日配信してるんですか?」

せんちゃん 「週に4~5日ですね。平日の午前中に配信していることが多いです」

佐藤 「そもそも、このアプリの存在はご存じでしたか?」

せんちゃん 「全然知らなかったですよ。スマホも使っていなかったのでねえ。娘に教えてもらってやるようになりました」

佐藤 「ネットの環境も?」

せんちゃん 「もう全部ですねえ。最初はねえ、スマホを使うのにも神経をつかいましたよ。だって、(画面上の)変なところを押したりして、何かなったらどうしようってなるでしょう。分からないことばっかりでねえ」

佐藤 「そうですよね。うちの父親はいまだにガラケーですから。スマホを教える気にもなれないですね。きっと教えても分からないでしょうし。せんちゃんの娘さんは、それをイチから教えられたんですね」

せんちゃん 「そうですね。最初は配信するのも怖かったんですよ。どんな反応があるか分からないじゃないですか。カメラに映りたいと思わなかったんですけどねえ」

佐藤 「それがどうして、配信を続けるようになったんですか?」

せんちゃん 「純粋に反応がうれしかったんですよね。コメントやギフトアイテムをもらえるとうれしいでしょ。その『うれしい』気持ちが積み重なって、今も続けられていると思ってます」

・仲良く楽しく

佐藤 「今現在、せんちゃんの17 Liveのアカウントのフォロワーは1300人以上、いいねは130万以上ですよね。多くの人に見られていると思いますけど、配信をする上でとくに気を付けていることは?」

せんちゃん 「とにかくね、見てくれる人には優しく接したいと思いますよ。それからね、楽しんでもらえるように心がけています。みんなと仲良く楽しく続けられることが1番でしょ」

佐藤 「そうですね、ライブ配信に限らず、SNSでも現実でも人が傷つくようなことを平気で言う人はいますよね。それじゃあ、付き合いも長く続きませんしね」

せんちゃん 「そうなのよ。配信者同士、オーディエンス(配信の視聴者)同士、インターネットでもご近所付き合いみたいなところがありますからね。仲良くやるのが大切だと思いますよ」

佐藤 「せんちゃんの配信について、ご家族は何か仰ってるんですか?」

せんちゃん 「娘はね、私の分からないことをいろいろ教えてくれますよ。アプリとか配信環境とか、いろいろ変化するでしょ。それを調べてくれてね、教えてくれるんですよ」

佐藤 「ご主人は反対したりしませんか?」

せんちゃん 「反対はしませんけどね、気になるみたい(笑)。たまに声だけで出演してますよ。見て頂いてる方に『(ご主人)顔見せて~』なんて言われてますけど、顔は出したくないみたい(笑)。理解はしてくれてますね」

・自分自身が楽しむこと

佐藤 「せんちゃん、実は自分も試しに2回ほど配信してみたんですけど、誰も見てくれないんですよ。せんちゃんもそうでしたか?」

せんちゃん 「最初はみんなそうよ。私も続けてきて、 “過疎った” こともありますよ。でもね、誰も見ていない時ほど、自分が好きなことをやったらいいのよ

佐藤 「そうなんですか?」

せんちゃん 「だって、誰も見てないなら、気をつかわなくてもいいんだから好きなことやった方がいいでしょ

佐藤 「たしかに! 誰も見てないのに、うろたえる必要ないですもんね!!」

せんちゃん 「まずは自分自身が楽しむことじゃないかしら。そりゃオーディエンスが途切れることもありますけど、そんな時は自分で楽しみながら、待つことも大事。まわりまわって、また人が来るからね。とにかく自分自身のことを楽しんでください」

佐藤 「さすがせんちゃん先輩! ありがとうございます!!」

せんちゃんとお話して、何か余裕があるように感じられた。70歳でライブ配信を始めて、そのことを気負うこともなく、自分なりに楽しんでいる。そんな風に歳を重ねて、自分も配信を楽しんでみたいと思った。

取材協力:17 Live
Report:佐藤英典

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