【インタビュー】ドイツオーディション番組決勝進出の『ゆんぼだんぷ』に聞いた海外面白体験談! “アノ音” の出し方を教えてもらったぞ!!

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言葉を超えて人とわかり合えるものの1つに「笑い」があるだろう。たとえその国の言語を話せなくても、会場を沸かせることはできる。そして日本には、世界でも通用する芸を持つコメディアンたちがいる。タンバリンマスターの「ゴンゾー」しかり、テーブルクロス引きの「ウエスP」しかりだ。

同様に、海外で大ウケしているお笑いコンビが「ゆんぼだんぷ」。彼らはガタイの良さを活かした芸で海外オーディション番組に出演し、会場を爆笑の渦に巻き込んでいる。そして、このほどドイツのオーディション番組「ダス・スーパータレント」の決勝に進出することが決定した! 今回はそんな彼らに番組出演時の経験談を尋ねると共に、「アノ音」の出し方をレクチャーしてもらったぞ!

・お笑いコンビ「ゆんぼだんぷ」

ゆんぼだんぷの2人は、松竹芸能所属のお笑いコンビである。もともとは大阪の松竹の養成所で知り合い、コンビを結成し上京。2014年頃から現在のようなお互いのお腹を使って音を出す芸を行うようになったそうだ。

2015年には『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』(フジテレビ系)に出演。優勝したことを機に知名度が飛躍的に上がり、テレビ露出が増えて今に至っている。彼らが海外オーディションに出るようになったきっかけ、そして海外番組出演で遭遇した困った事態などについてお話を伺った。

・「へそ出し禁止」のマレーシアで上半身裸

佐藤(私) 「お2人の芸は、その自慢(?)の太鼓腹でいろいろな音を出すというものですよね。でも上半身裸って、国によって難しいことがあると思うんですけど」

カシューナッツ 「そうなんですよね、日本って割とお笑いについて寛容なところがあるんですけど、最初に困ったのは、マレーシアで収録のあった『アジアズ・ゴット・タレント』の時ですね。今から2年前の2017年に出演したんですけど、マレーシアは裸に対して厳しいんですよ。観光地で外国人観光客が裸になって逮捕されるなんてこともありますからね」

佐藤 「そうすると、別の芸をやることになるんですか?」

カシューナッツ 「最初は現地のプロデューサーから「へそを出さなければいい」みたいなことを言われたんですね。へそを隠してても裸は裸なのに、何が違うんですかね(笑)。とにかくへそを隠せってことだったので、へそにシールを貼って、挑もうとしたんです」

藤原大輔 「でもね、へそにシールを貼ると良い音が出んのですよ。それで困って、メールでプロデューサーに掛け合ったんですよね」

佐藤 「ああ、まだ現地入りする前に「へそ隠せ」って言われてた訳ですね」

カシューナッツ 「そうです。それでいろいろ試行錯誤して、その旨も伝えて何度もやり取りしてたら、向こうが面倒くさくなったみたいで、シールなしでいいってなったんですよ」

佐藤 「ええ! それなら最初からそんなこと言うなよですよね。それで本番はどうしたんですか?」

カシューナッツ 「それがね、向こうはテレビ収録の現場に、『ルール係』みたいな人がいて、その人が映像の倫理的な部分を監視してるんですよね。「その人が帰ったら、へそ出しても問題ない」とか言うんですよ。深夜になると帰るから深夜に撮ろうって」

佐藤 「厳しいんだか緩いんだか、よくわからないですね(笑)」

藤原 「そうなんですよね、それで無事にへそ出して、いい音を出すことが出来ましたよ(笑)」

・審査員席にユリ・ゲラー

佐藤 「海外で意外な人に会った、なんて経験もあると思うんですけど」

藤原 「ありますよ。イスラエル・ゴット・タレントに出演した時に、すごい人が審査員席にいましたよ」

佐藤 「え? 誰ですか? イスラエルの有名人を聞いてもわからないかもですけど、教えてください」

藤原 「ユリ・ゲラーです!」

佐藤 「え!? ユリ・ゲラー! あのスプーン曲げの人ですよね!! イスラエルの人だったんだーッ!」

藤原 「そうなんですよ。僕たちも世代的に知ってるから、めっちゃテンション上がって。向こうもこっちが日本人とわかったら、喜んでくれたんですよね」

(※ユリ・ゲラーとは、1980年代に超能力者として日本のテレビに多数出演している。幼かった私は彼が生出演するテレビ番組を見ながら、家のスプーンを力で捻じ曲げて母親に怒られていた。今では良い思い出である)

藤原 「彼は僕らのパフォーマンスが終わると、審査せずに「君たちちょっと来なさい」って審査員席に呼ぶんですよ。ほんで、スマホを取り出して、「僕の友達だ」って言って写真を見せるんですよね。その写真の人物……。安倍晋三首相だったんですよ!

佐藤 「えええええー! ユリ・ゲラー、すげええええええ! いや、安倍首相の方がスゴイのか? わからんくなってきた……」

藤原 「ほんで、「春に彼(安倍首相)の友達が集まる “会” があるから、君たちも招待するように彼に言っておくから」って言うんです」

佐藤 「春に友達が集まる会………………………………………………………………。例の会ですかね」

藤原 「わかりません……」

・海外進出のきっかけ、お世話になっている人々

佐藤 「そもそも、海外のオーディション番組に出るようになったきっかけって何だったんですか?」

カシューナッツ 「『細かすぎて~』に出た時に、バナナマンの設楽統さんが僕らのネタを見て「海外でもイケるんじゃない?」と仰ったんですよ。実際言語に依存してないので、イケるかもなと思い、すぐに10カ国以上に翻訳した字幕付き動画をYouTubeにアップしたんですよね。そうしたら、タンバリンマスターのゴンゾーさんが「アジアズ・ゴット・タレントにエントリーしてみたら?」とアドバイスしてくれて

佐藤 「ゴンゾーさん! さすがパイオニアですね」

藤原 「そうなんだよ。本当にパイオニアです。出るにあたって、いろいろ教えてくださいました。僕らにとっての “野茂英雄” ですよ」

カシューナッツ 「2013年のアメリカズ・ゴット・タレントで優勝した、ダンスパフォーマーの蛯名健一さんにも相談させて頂いたことがあります。海外では、やっぱり自己主張していかないと、何でも言いなりになってしまうんですよね。自分の意見を伝えることの大切さをエビケン(蛯名)さんから教えて頂きました」

佐藤 「海外の番組出演って、先ほどのマレーシアのお話のように、勝手が違うから戸惑いますよね。そんな時に経験者の助言は助かりますよね」

カシューナッツ 「国内でも、海外や世界に向けて発信している人の意見は参考になります。松竹・新宿角座で共演させて頂いている「白A(パフォーマンス集団)」さんからも教わることが多いですね。本当に日々勉強ですね」

・日本人でよかったと思う

佐藤 「マレーシア、アメリカ、ルーマニア、イスラエルなどなど、さまざまな国の番組に出演してきて、番組制作のほかに文化的な違いを実感することはありますか?」

カシューナッツ 「文化の話ではないんですけど、日本人でよかったって思いますね。どこに行っても「I’m Japanese」っていうと、大体歓迎されるんですよ」

藤原 「そうそう。日本人だっていうと、アニメやゲームの名前を言われるんですよ。ナルトが好きだとか、ドラゴンボールが好きだとか。あとアジアの男性で多いのが、セクシー女優の名前を言われますね(笑)

カシューナッツ 「妙に分かり合って、固い握手したりしてね(笑)」

佐藤
 「わかる気がします(笑)」

藤原 「マレーシアに行った時には、「ありがとう」だけで会場がずっと沸いてましたね。こっちが「ありがとう!」っていうと、お客さんからも「ARIGATO!」って返ってくる。ネタもせずにずっとありがとうって言ってましたよ(笑)」

佐藤 「それはそれで奇妙ですね(笑)」

カシューナッツ 「海外ではステージに立つだけで、リスペクトされる感じはあるんですよね。国にもよりますけど、コメディアンやエンターティナーって、尊敬の対象だったりするので、そんな風に歓迎されるのはどこに行っても嬉しいですね」

佐藤 「この先も未知の国で、歓迎されることと思います。次のドイツの決勝(ダス・スーパータレント)もがんばってください!」

・レクチャー「水面に雨のしずくが1滴落ちる音」

さて、彼らに今回取材を行ったのは、お話だけが目的ではなかった。彼らに教えて頂きたいことがあったのだ。それは “アノ音” 、水面に雨のしずくが1滴落ちる音の出し方を教わるためでもあった。あのネタをご存じの方も多いと思うが、大きなおなかを有する2人だからこそ、あの心地よい「ポチャン♪」という音を出せる訳だ。

それをもし、普通体形の私とYoshioが挑んだらどうなるのか?

さっそくレクチャーを賜ったぞ!

ポイントは大きく分けて2つ。まず1つがおなかを合わせる2人の「へそとへそを合わせる」ことが大事。しっかりと重ね合わせられるように、事前に腰の高さを合わせておくことが重要だ。理想的には同じ身長の2人で挑むのが良い。

そしてもう1つのポイントは、ただおなかを接触させるだけでなく、「跳ね返りの音」を意識すること。しずくが着水する瞬間が「ポ」という音だとしたら、跳ね返りの音は「チャン」である。接触した後に、コンマ数秒 “溜めの時間” を置いておなかを離すと「チャン」に近い音が出るようだ。

という訳で指導後にさっそく挑戦。まずはお互いのおなかを霧吹きで軽く濡らす。

そしてへその高さを合わせて……

参ります。し~……

……………………ぺちゃ……………………

再度やり直してもやっぱり「ぺちゃ」……。

どうやらあの澄み切った音は、あの2人の巨体があればこそ出る音のようだ。とはいえ、痩せていれば痩せているなりに音は出るので、忘新年会の余興に挑戦してみてはいかがだろうか? いずれにしても、今後2人がさらに海外で活躍することに期待したい。

取材協力:松竹芸能
参照元:ゆんぼだんぷ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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