アンチコンタクトレンズのおっさんが、20年遅れでコンタクトデビューしてみた結果 / 偏見と女子中学生とマジ切れ案件の果てに

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四捨五入したら40歳になろうという年齢も間近なのだが、実はコンタクトレンズというものを使ったことが無い。理由は眼鏡でそこまでの不便を感じたことが無かったから。そして、嫌いだったから。

しかし先日ふと「ありかもな」と思ったのだ。理由は複数あった。カメラのアイピースが劣化し、眼鏡のレンズに跡がつくようになったこと。最近マスクのせいで耳が痛く、眼鏡のつるが微妙に辛いこと。そして冬おなじみの、曇りまくる眼鏡。

・圧倒的偏見

どれか1つなら、相変わらずコンタクトレンズのことなど考えなかっただろう。2つでも考えなかったかもしれない。3つ重なり、しばらく継続してストレスが限界を超えた結果、全てを解決する方法としてコンタクトレンズに思い至ったのだ。

きっとコンタクトにしたら、眼鏡無しで眼鏡使用時と同じ視界を得られるのだろう。目に何か入らない限り、汚れたり曇ったりすることもあるまい……と。

ちなみに、コンタクトレンズを嫌っていた理由は実に偏見に満ちている。私(筆者)の中でコンタクトレンズとは、とにかくチャラくて愚かな連中のマストアイテムというイメージだったのだ。

コンタクトレンズを詳しく知ったのは、筆者が高校に入った2000年だか2001年ごろ。今でこそ数千円で買える代物だが、当時は「コンタクト = 基本ハードレンズでクソ高い」という認識が一般的だったように思う。

メニコンのHPに詳しい歴史がある。そもそも国産初の1カ月交換ソフトレンズが出たのが2002年。そして今でこそありきたりな、1日使い捨てタイプをメニコンが出したのは、2005年になってからだそう。主流だったハードレンズは、確かもろもろで4~5万円位したと思う。

そんな感じで、そこそこ高級で手間のかかる品だったコンタクトレンズ。しかし高校に入学してすぐハードレンズを作る者もいた。その大半が、少なくとも筆者の周囲では、チャラくてとにかく繁殖行為に耽(ふけ)ることを至上とするタイプの連中だったのだ。

なぜ繁殖主義者たちはコンタクトに手を出していたのか。それは、当事ガチに「コンタクトレンズをしたらモテる」という謎の信仰があったから。恐らく男女両方に。まあ、もしかしたら今でもティーンエイジャーたちにはあるのかもしれないが。

私の周りにいた信仰に忠実な繁殖主義者たちはバイトに精を出し、大金をはたいてコンタクトを次々にゲット。当時から眼鏡だった私も、その手の連中から「コンタクトにしなよ。コンタクトはモテる」などと勧められていた。

彼らには一方的に慕われていたが、実は彼らのチャラいノリに殺意を抱いていたため、連中が勧めるものにも良い印象を持てなかったのだ。そんな日々の中で、コンタクトレンズとはチャラくて愚かな連中のマストアイテムというイメージが私の中で出来上がったのである。

・女子中学生

もちろん今ではそんなふうに思っていない。値段も手ごろだし、ちょっとしたお洒落感覚でコンタクト派になるのはアリだろう。高校1年で4万とか5万もするものにモテたい一心で手を出すのとは何もかもが違う。今ではもっと気軽にゲットできるのだ。

そう思うのだが、ゲットまでの道のりは結構長かった。まず、実際にどうすれば良いのかとんと分からぬ。とりあえず「コンタクトレンズ 作る」でググってヒットしたのは、「コンタクトレンズを買いに行こう! コンタクトレンズのはじめかた」なる、やはりメニコンのHP

タイトル的に、これこそ求めている情報に違いない。クリックしたところ真っ先に目に入ったのは

セーラー服の女の子のイラスト

続く見出しが

「まずは保護者に相談しよう!」

これらが示唆するのは、コンタクトレンズを初めて作ろうとするヤツの大半が中学生だか高校生だということ。いや……全体的な文面やイラスト的に女子中学生をターゲットにしている気がする。きっとその層が一番厚いみたいなデータがあるんだろう。

気づいたら世間の一般的なコンタクト事情から20年以上遅れていたようだ。どうみても子供向けな説明を読まねばならないのは屈辱的だが、その分丁寧に説明されていてわかりやすい。

てっきりその辺の眼鏡屋に眼鏡を持っていけば、同じ度数のコンタクトレンズを売ってもらえるのだと思っていた。まさか眼科に行かねばならないとは。

・マジ切れ案件

ということで適当に近所の眼科に行ったところ、目の検査をされることに。とても健康だといわれたものの、なぜか処方箋は出せないらしい。今は健康だが継続して確認しないと駄目だとかどうとか。そして、1カ月後にもう一度診察を受けるよう告げられた。

どう考えても現状で健康なら問題ないだろう。意味が分からないのでその必要性を問うと「安易にコンタクトにするな」と、キレ気味に説教をされてしまった。

理不尽を押し通すためにとりあえずキレたり説教をしてみせるというのは、マジでろくでもない話だ。ちなみに後でGoogleの口コミを見たら、コンタクトの処方を渋るという投稿があった。何のメリットも無いと思われるのになぜなのか。こちらとしてはただのマジ切れ案件である。

仕方が無いので、その足で今度は都内のデカい商業施設に入っている眼科に行くことに。口コミの評価も良いところである。再び目の検査をされて、とても健康との診断。

色々とコンタクト使用に際しての注意点を教えられた後、視力を測ってから処方されることに。マジで最初の1件目はなんだったんだ。そこからは利き目を調べたり、30分ほどかけて度数をいろいろと試し、提携しているらしいコンタクト屋でついにゲット。

・やや微妙

かくして思いのほか難航したコンタクトレンズ入手への道。そろそろ初めて使ってみた感想を述べよう。

思ってたのと違った!

確かに眼鏡のつるの問題やら、レンズの汚れ・曇りによるウザさからは解放された。しかし、瞬きするたびにレンズが涙でうるおって像が一瞬ぼやけるのがめっちゃ気になる。

何より微妙だったのは、眼を少し開きっぱなしにすると、乾いてレンズが眼の中で下にさがっていくことだ。仕事的にも趣味的にもカメラはマスト。ファインダーを覗く時、目は結構開きっぱなしになるのでこれは困る。医者にはそういう物だと言われたし、きっと仕様なのだろう。

それともう1つ。ぶっちゃけ生まれて初めてカメラのファインダーを眼鏡無しで覗いたのだが、めっちゃまつげが当たる。というかファインダーをまつげで常に擦ってる感。汗をかくと、まつげによってファインダーにライン状に跡も付く。

そんなことあるかよと言われそうだが、マジなのだ。まつげの長さの問題だろうか。本編からは逸れるが、あまりに想定外すぎたため色々と調べた過程で、日本人のまつげの平均的な長さが明らかになったのでついでに紹介しておこう。

2015年に佐賀大学医学部附属病院研究者から出た論文によると、どうやら日本人の平均的な上まつげの長さは男性で7.33 ± 0.83ミリ、女性で7.47 ± 0.68ミリということらしい。何でも調べる人っているんだな。

ためしに自分のまつげを適当にブチ抜いて計ってみたら1センチちょっと。長さにばらつきはあるが、大体似たようなものである。この数ミリ分がどうやら問題らしい。これはまつげを切るか、ファインダー周りを改造する必要があるだろう。

全てが解決して快適になるかと思っていたのだが、なかなか上手くいかないものだ。しかし、まだトータルで半日程度しかコンタクトを装着しておらず、十分な使用経験があるとは言い難いのも事実。そのうち慣れて、もろもろ気にならなくなるものなのだろうか。

参照リンク:メニコン[1]、[2]、oat(英語)
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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