リアルすぎる謎お菓子『かいこの一生』の誕生秘話を社長さんに聞いたら胸熱ストーリーがあった!

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白いフクフクのボディ、他の動物を刺したり噛んだりすることもなく、最後には絹糸になって人間の役に立つ……なにって「蚕(かいこ)」だ。

ここに、そんな蚕をチョコレートにしてしまった会社がある。しかも蚕 → 蛹 → 蛾と変態する、リアルな蚕の生涯を表現しているのだ。この先、チョコレートとはいえ虫の話題が続くので、本当に苦手な人はUターンして欲しい。

今はどうか知らないけど、筆者が小学生の頃には毎年教室で蚕を飼っていた。細かく仕切った木箱に入れられて、ムシャムシャと桑の葉を食べる蚕の姿は、先入観のない子どもの目には可愛らしく映り、誰も「キモッ」なんて言わなかったものだ。

でも毎年、ある日を境に全部いなくなってしまう。子ども心には何の疑問も持たず、そういうもんだと思っていたけど、今ならわかる。一斉に羽化したら教室が大惨事になるから、先生がどっかに持っていってしまうのだ。そうやって連れ去られた蚕ちゃんたちは、その後どうなっていたんだろう……。

……

……

……うわーん!

そんな筆者にとってはちょっと悲しい思い出もある蚕をチョコレートにしてしまったのは群馬県の有限会社丸エイ食品。なぜ蚕を⁉︎  筆者のように蚕と生き別れた経験があるから⁉︎ 蚕マニア⁉

様々な疑問を社長さんにぶつけたら、そこにはちょっと胸が熱くなる真面目な開発秘話があった。お話をうかがったのは同社の横尾社長だ。

・社長にインタビュー

──なぜよりによって蚕を商品に!?

「ご存知かもしれませんが、群馬は古くからの養蚕(ようさん)県で、2014年には「富岡製糸場」が世界遺産になりました。「群馬の養蚕業の象徴になるものを」と思ったのが始まりです」

──おお、富岡製糸場

「製糸場のすぐ近くに直営店がありますし、サービスエリアやホテルでも取り扱ってますよ。見た目が目立つのか、やっぱり足を止めてもらえますね」

──リアルでインパクト絶大ですよね。こだわりはありますか?

「本物に見せたい、という思いはありましたけど、食べ物ですからね。リアルさとのバランスは考えましたよ。蚕だけだとちょっと気持ち悪いから、葉っぱを加えたらちょうど良くなりました」

──ユーモラスで可愛らしいです。

「若い人は「可愛い」と言ってくれるけれど、実際に養蚕を経験した人は違いますよ。特に70代以上の女性なんかは、やっぱり「気持ち悪い」と言いますね。苦労した思いがあるからね」

──え、もしかして社長さんも養蚕やられたことあるんですか?

「もちろんですよ。小さい頃は、農繁期には学校が休みになってみんなで手伝ったものです。今は蚕のエサになる桑畑もだいぶ減って、寂しい気がしますね」

──それは確かに寂しい……。

「外国産の安い絹糸が入ってきて、後継者問題もあります。時代の流れには逆らえないですから、仕方がないけどね。そんな中でもまだ養蚕業を頑張っている人もいるから、こんなふざけたものを作って失礼かなぁという迷いはありましたね。蚕を食べ物にするっていうね」

──え、失礼でしょうか?

「でも、どうせやるなら行き着くところまでやろうと。メディアで取り上げられたり、おかげさまで興味を持ってもらえて、市民権を得たかなという思いはあります。この商品をきっかけに、少しでも群馬の養蚕に興味を持ってもらえれば嬉しいですね──」

・なんだか感動した

筆者も富岡製糸場には行ったことがあるが、「ずっと昔、こういう産業がありました」というくらいの、自分には関係のない古代の遺産のような感覚で見ていた。しかし、実際に今も養蚕に携わっている人がいること、そしてそれを応援しようとしている人がいることを知って驚いた。

社長さんは「養蚕業の方に失礼じゃないか」としきりにおっしゃっていたが、筆者のように「なにこれウケるw」と飛びつき、知らなかった養蚕の歴史と現状を知ることもあるのだから、すごい貢献だと思う。もう一度、今度はちゃんと知識を持って富岡製糸場を訪ねたくなった。

・購入できるのは

購入は丸エイ食品のオンラインストアの他、ヴィレッジヴァンガード・オンラインストアでも取扱を始めたそうなので、群馬まで行かずとも入手できる。近くバレンタインデーやホワイトデーも来る。相手が虫嫌いだった場合はシャレにならない事態になるかもしれないが、ぜひ一度見てみて欲しい。

ちなみに味は……

ホワイトチョコでめちゃ美味い!

参考リンク:丸エイ食品ヴィレッジヴァンガード
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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