「天下一品」における第4の選択肢 “味がさね” を初めて食べてみた / 4種の薬味が織りなす新感覚ラーメン

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「こってりでよろしいですか?」──ラーメンチェーン「天下一品」で注文を行った際、こうした問いを投げかけられることがある。こってり味かあっさり味かを尋ねるものだ。しかし「天一」のこってりが好きで来店している者にとって、その問いは「太陽は東から昇りますか?」と聞いているにも等しい。誰かと言えば筆者である。

おそらく筆者以外にも同様の方は多いだろう。こってりとあっさりの中間である「こっさり(屋台の味)」という選択肢もあるものの、毎度吸い寄せられるようにこってりを頼んでしまう。だがつい最近、ふと思い出した。前述した3種以外の第4の選択肢。同店に通っていながらまだ頼んだことがない、「味がさね」の存在を。

「天一」に来たら毎回決まってキムチセットを頼むくせに、何となくポーズでメニュー表を見ながら注文するきらいがある筆者だが、そのたびに視界の端にぼんやりと「味がさね」の文字は見えていた。

そもそも「味がさね」が何かと言えば、公式HPによると、専用のラーメンに複数の薬味を投入して “味を重ねていく” 食べ方のようだ。通常の「天一」の味とは異なる、新たな「もう1つの味」とも表現されている。

そんな「味がさね」を今まで食べたことがないわけだが、理由は明白で、こってりの吸引力に抗(あらが)えなかったからである。自分はこってりから生まれてきたのではないかと思うほどの安心感から抜け出せなかったのである。こういったケースもまた、筆者以外にも多いと思われる。

とはいえ、「味がさね」を体験しないまま墓に入る人生というのは、文字通り味気ないのではなかろうか。そう思い立ったが吉日、近場の「天一」に足を運んだ。ちなみに「味がさね」は取扱店舗が決まってはいるが、ほとんどのお店で食べられる

入店したのち、今日の自分は文字通り一味違うとばかりに同メニューを注文。やがてやってきた実物は、こってり偏重の思考に新たな風を吹き込む、そんな見た目だった。

普段よりシックな黒い器の中に入っているのは、このメニュー以外では見慣れない白菜

加えて通常の「天一」のものより明らかに太い造りをした麺

そして何より特徴的なのが、丼に添えつけられた4種類の薬味たちである。ノーヒントでこれらの薬味をさばくのはかなりセンスが要りそうだが、ここで役立つのが公式HP。トッピングをする上でのおすすめの順番が記載してある。

まずはトッピングの前にプレーンな状態で1口食べてみると、こってりベースながら味噌の風味が強い。普通のこってりよりも身体に染み渡るようで、すでにだいぶ新鮮かつ美味しい。

この状態からさらに化けるのだろうかと思いつつ、最初のトッピングとして白ごまを投入し、麺をすする。口の中をふわりと香ばしさが舞った。非常に美味しい。

これだけでも十分だが、続いて入れるのは揚げねぎだ。ぱらぱらと振りかけたなら、風味が厚みを増して味わい深くなった。本当に美味しい。

もはや完成されているのではと考えたところで、それでも加えるのがおろしニンニクだ。ジャンクなテイストが上乗せされ、思わず笑みがこぼれる。いやはや美味しい。

とうとう語彙も尽きかけてきた頃合いで、極めつけに肉味噌を溶け込ませる。ピリリとした辛味によって丼全体が引き締まり、最後まで箸の勢いは衰えなかった。

そんなこんなで食べ終わってから感じたのは、このラーメンがこってりやあっさりとは完全に別物だということだ。トッピングを重ねるごとに旨味が累増する奥深さからは、今さらながら「天一」の新境地がうかがえた。「味がさね」の名は伊達ではない。

どの薬味をどれだけ配合するかで変わってくる部分もあるだろう。興味の湧いた方や、普段こってりに偏りがちな方にはぜひ試してもらいたい。筆者としても、今回出会えた「味がさね」を通じて、よりいっそう「天一」との付き合いを積み重ねていきたい所存だ。

参照元:天下一品 公式HP「味がさね」
Report:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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