国際郵便EMSで紛失や盗難にあったら / 賠償制度は利用できる? 万が一のために差出人がやっておくべきこと

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新型コロナウイルス感染拡大の影響が各所に出ているが、その1つに物流があげられる。1月下旬頃から中国へ救援物資などの国際郵便が急増し、さらにその後、中国への航空便の減便も決まってパンク状態。発送から到着まで通常の倍以上の時間がかかっている。

そんななかTwitterでは「中身がマスクとわかると盗まれる」「大量の国際郵便物が配達もされず放棄されているらしい」など真偽不明なものも含めてさまざまな情報が飛び交っており、不安に思っている方もいらっしゃるかもしれない。

私も家にあったマスクを友人に送り、届くまで本当に心配だったのだが、ふと思い出した! 国際郵便のひとつ「EMS」には保険がついていたはず! 荷物の盗難や破損が認められた場合、賠償金がおりるというが……でも万が一にそなえてどうしたらいいんだっけ?

・EMSの賠償制度とは

郵便局の「EMS(国際スピード便)」には「スピーディ」「追跡可能」のほかにもう1つ特長がある。それが「損害賠償制度」だ。送った荷物が、途中で行方不明になったり、中身の破損、不足などがあった場合、差出人は賠償金を請求することができるのである。

全てのEMSに賠償額2万円までの保険が無料でついており、それ以上の金額は差し出し時に追加料金を支払うことで最大200万円までの保険をかけることができるのだ。しかし、請求にはどうしたら良いのだろうか。郵便局の “中の人” に聞いてみた!

・どうやって請求するの? 郵便局の中の人に聞いてみた

お話を伺ったのは日本郵便の広報室の担当者だ。

まずは請求の流れについて。詳しくは日本郵便のサイトでもご確認いただけるが、ザックリと紹介すると

まず差出人が、差し出した郵便局に調査を書面で請求。

日本郵便が調査

調査の結果、日本郵便、又は宛先の国において郵便物を取扱中に紛失や損傷等が確認された場合に実損額の損害賠償金が支払われる

という流れであるそうだ。調査にかかる期間は一概には言えないが、受け取り先の国から回答を得るまでに概ね2週間かかっているという。

なお請求できる期間は、EMS場合、国によって異なる。たとえば中国の場合は差し出した翌日から数えて4カ月以内なのだそうだ。何かトラブルがあった場合はすみやかに相談した方が良いと言える。

また、日本郵便サイトによると国際郵便における中身の一部紛失や破損による損害賠償の請求には、受取人も現地郵便局に届け出る必要があるという。細かいフローは差出人が最初に請求をする際に説明があると思われるが、ひとまず指示があるまで中身は使ったり捨てたりせず、届いたままの状態で保存したほうが良いだろう。

・差出人がやっておくべきこと

なんとなく流れを把握したところで、最も気になるのは「入っていたものをどうやって証明するか」である。破損なら現物を見せることもできるが、無いものの証明はどうやって? 差し出し前に写真をとっておく? 日本郵便の広報室によると以下の方法で確認しているそうだ。

日本郵便「差出人様において郵便物を差し出される際、内容品の明細、価格、重量等を税関告知書に記載いただきますが、こちらの内容に沿って確認させていただきますので正確な記載をお願いします」

つまり税関告知書に記載がなければ確認しようがないということだろう。EMSの場合、発送ラベルに連写式で税関告知書が組み込まれているので、要するに発送ラベルに正確な記載をするということだ。万が一のために差出人がやっておかなければならないことはココだった!

ネット上では「いま中国宛の荷物にはマスクと書いたら盗まれるので、ティッシュと書いておく」という声も見られる。また中国に限らず外国への荷物には「現地での盗難を恐れて正確に書かない」という話もよく耳にする。しかし、損害賠償の請求という観点からいくとそれは良策ではないようだ。

そもそも税関告知書は「正確に書く」というのがルール。実際には適当に書いたものでも届いたという話は聞くが、何かあればトラブルになるのは確実だ。万が一のためにも、また無用なトラブルにならないためにも、ルールに従って正確に書こう。

参考リンク:日本郵便「EMSのトラブル
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

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