【ことばの日コラム】槇原敬之と稲葉浩志の人間性の違いが1発で分かる曲がこちら

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槇原敬之さんと言えば透き通る美声を思い浮かべる人は多いだろう。温和そうな外見も手伝い、柔らかいイメージのミュージシャンだ。一方、稲葉浩志さんは切り裂くような声と荒々しい男っぽさ。

イメージ的には真逆と言っても過言ではない2人だが、実は、この2人には同じ出来事を描いた曲がある。そして、起こる出来事が同じだからこそ、主人公の行動に人間性の違いが出まくっているのだ。

・恋人の浮気現場を目撃する歌

その曲とは『SPY』と『Liar!Liar!』である。『SPY』は槇原敬之さんがシンガーソングライターとして爆売れしてる1994年に出した12枚目のシングル。『Liar!Liar!』はB’zがこれまた飛ぶ鳥を落とす勢いだった1997年に出したシングル。

この2曲は、それぞれ恋人の浮気現場を目撃するところからストーリーが始まる。ありがちと言えばありがちな設定なのだが、面白いのはどちらも主人公が実は間男なところ。つまり、浮気と思いきや、実は相手に本命がいて騙されていたというものだ。

・稲葉さんの場合

まずは稲葉さんの場合。ショッキングな真実がAメロで語られた後のBメロはこう歌われている。「つっこんじゃうぞアクセルべったり踏んで 大渋滞のせいじゃないこんなひどい頭痛 どこまでも追いつめてもむなしいだけ」と。

やけくそになってるんだけど「どこまでも追いつめてもむなしいだけ」という大人の冷静さも持っているようだ。その後「You liar! liar!」とひとしきり愚痴った後、曲の最後は「愛する人がハッピーになりゃそれでいいや」と締められている。

おわかりだろうか? 稲葉さんはやけくそにはなるけれど、行動に移せるわけもなく自分の中で折り合いをつけて「愛する人がハッピーになりゃそれでいいや」という負け惜しみを言うのである。多分、終始ひと言も発してないし、日本酒でも飲んでるだろ最後

・槇原さんの場合

対して、彼女の後をつけてショッキングな現場を目撃する槇原さん。現場に遭遇した後の歌詞がこちら。

「悪い夢ならば早めにさめてと呪文のように叫んでる(中略)涙が出てきた 今僕を笑うヤツはきっとケガをする」

叫んで泣いて大混乱だ。そして、それでも「信じてる」と繰り返すことには悲壮感すら漂う。きっと、立ち尽くしているに違いない

愚痴って折り合いをつける『Liar!Liar!』と、傷を引きずったまま終わる『SPY』。同じ種でも咲く花はこんなに違う。まさに歌詞とは作者を映す鏡のようなものだと思う。

くしくも本日5月18日はことばの日。この機会に改めて好きなミュージシャンの言葉を読んでみてくれ。そこには新たな発見が隠れているかもしれない。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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