スチームパンクな木製キット「マーブルコースター」を作ってみた! ピタゴラスイッチな動きから貴方はもう目を離せない
全国の歯車萌えのみなさん、こんにちは。離れたところに動力を伝える原始的かつロマンに満ちた仕組み……歯車。これまで「おうち時間」充実のためにいろいろな工作をしてきたけれど、もっとも歯車と親密になれるキットに出逢ってしまった。
とにかく物理とか数学の力が働いているのは確かだが、生まれついての文系の筆者には理屈はわからない。しかし、誰でも説明書に従って組み立てるだけで、スチームパンクでピタゴラスイッチな世界を作れる。中世ヨーロッパのオートマタ(からくり人形)とか、きっとこういう仕組みで動いているよ!
何を言っているかさっぱりわからないと思うので、まずは完成品がどうなっているのかについて紹介していこう。
・「マーブルエクスプローラー」(税抜3900円)
ハンドルを回すと鉄のボールが上から下へ、そしてリフトで最上部へ戻ってはまた下へ、と流れるように転がり続ける。オートメーションの無人工場のような不思議な光景で、いつまでも見ていられる。これを自分で作れるキットだ。
製作期間は3日間。組立説明書への細心の注意と指先のタコによって、この優美な完成形と出会うことができる。その製作過程をお伝えしたい。
パッケージからしてすごくカッコいい。たくさんの歯車がデザインされた高級感のある段ボールボックスで、ギフトにしても見栄えがしそう。元々は海外メーカーRobotime社の商品だそうで、株式会社プラザクリエイトが日本語説明書や組み立て動画などのサポートをつけて「つくるんです」というブランドで展開している。
主な材料は木。最近の工作キットではすっかり定番になった、簡単に枠から切り離せるレーザーカット済みのシートだ。
パーツによって板の厚みに差をつけ、最終的に計算が合うようになっている。
ちょっとしたツールもついていて、レンチや定規がなくても作業できるようになっていた。おもちゃみたいで可愛い。
・作業開始
説明書を見ながら作業をする。文章が一切なく、万国共通のイラストだけで進んでいく説明書はLEGO社の精神に通ずるものがある。
接着剤は不要で、木と木が組み合う力でがっしり固定される。宮大工の伝統技術みたいな?
対象年齢は14歳以上。仮に保護者がついていても、子どもには難しいと思う。というのも、木の柔軟性を利用してパーツを組むのだが、凹部にパーツを押し込むのに結構な力がいる..