【自由の代償】サーティワンの「ポップ5」を食べてみた / 好きなアイスを5つ選ぶということの、予想を超える難しさ

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自由度というのは高ければ高いほどいいものだ。そう思っていた。サーティーワンの「ポップ5」に出会うまでは……。ちなみに「ポップ5」とは、2020年4月6日から全国のサーティワンアイスクリームにて販売が開始された、新メニュー。好きなアイスをワッフルコーンに5つ盛れるというもので、サーティーワン史上初なのだとか。

2個でも3個でもなく5個。最初にこの新メニューの情報を耳にした時、正直に言ってテンションがブチ上がった。好きな! アイスを! 5つも! 最高じゃねぇか!! そう叫ぶと、最寄りのサーティーワンへ、無邪気にもスキップしながら向かった筆者。待ち受ける困難を知らぬまま。

・イースター

一応新メニューについてもう少し詳しくお伝えしておこう。「ポップ5」はイースターに関連付けられたいくつかの特別メニューのうちの一つ。看板にはイースターを象徴するウサギが描かれている。イースターエッグを運んでくるという、イースターバニーだろう。こちらに笑いかけている。ちなみに「ポップ5」のお値段は、参考価格で税込み900円。

他にも、ホイップクリームとカラースプレーを無料でトッピングしてもらえる「イースター ダブルカップ」。参考価格はレギュラーだと税込み710円で、スモールが税込み490円。そして、好きなアイスが「かえる」「うさぎ」「くま」「ぱんだ」を模した感じにトッピングされ、卵型のカップ入りで提供される「イースター ハッピードール」などがある。参考価格は税込み480円。

また、6個選んで持ち帰れる「イースターバラエティパック」というものもあるようだ。どれも期間は4月24日までで、店舗によっては取り扱いが無かったり、値段が違ったりするそう。詳しくはHPなり、最寄りの店舗で確認していただきたい。例えば筆者の買ったところだと、「ポップ5」は990円だった。

・5つの選択

それでは本題に入ろう。まず、普段サーティワンで許されているサイズの種類としては、スモールからトリプルポップまで6種類ある。しかし、選べるアイスの数はレギュラーサイズだと2個。やや小さいポップサイズで3個まで。それがサーティワンの全てだった。

よくアニメや漫画などで、モブキャラの子供が4段とか5段にも重なったアイスクリームを買ってもらうシーンが描かれる。そしてそれを、100%の確率で転ぶなり落とすなり人にぶつけるなどして台無しにするのだ。ご存じだろう。

その手のお約束的な描写は、少なくともサーティワンでは非現実的なものだった。なぜならコーンに乗せられるアイスは、先述の通り2個か3個までだったからである。しかし「ポップ5」で、ついに5個が解禁された。これは、モブの子供なら確実に台無しにするレベル。しかし筆者は30のおっさんで、たとえ客観的にはド底辺なモブキャラだとしても、少なくとも自分の人生においては主人公。

スマートかつパーフェクトにアイスを5個選び、台無しにすることなく食べるのは、約束された未来なはず。颯爽とショーケース前に立ち「ポップ5」を所望すると、すかさず店員のお姉さんが問いを放った。

お姉さん「お好きなアイスを5つ選んでください」

良かろう。初めから「ポップ5」を食べに来たのだ。アイスを5種類選ぶ覚悟はできている。ということで、まずはピックアップされてる感があった「ドラえもん どこでもソーダ」と「ブリリアント スウィート ルビー」。それに、季節感ある「さくら」をチョイス。どれも食べたことの無いフレーバーだ。

この3種は、好みというよりは好奇心で選んだもの。であれば、残り2種は好みで選びたい。さて、どうしたものか。あらためてメニューを見ると、フレーバーの数はなかなか多い

こういう時に、明確に美味いフレーバーと不味いフレーバーで別れていれば選びやすいが、明確に不味いフレーバーなど置いてあるはずもなく。実際にどれも美味いのだろう。

お姉さん「どちらになさいますか」

お姉さんはニコニコしながら待っている。あまり待たせるのはスマートとは言えない。しかし、ここで恐るべきことに気づいてしまった。一番欲しい3種類より下となると、割と曖昧なのだ。ぶっちゃけ美味しいなら何でもいいというレベル。

しかし、せっかくの5種類である。どうせなら好きな順なり、気になる順なり、なんでもいいので「TOP5」で埋め尽くしたい。その方が幸福度が最大になる気がする。そうこうしている間にも時間は進む。お姉さんの笑顔は曇っていないが、果たしてもうどれくらい待たせているのだろうか。もはやお姉さんの笑顔が曇らないことすらプレッシャーになり始めている

残り2つが決められない。一体俺はどのフレーバーを求めているのだ? 自分で自分がわからない。クソッ、そもそも3種までで満足できていたんじゃないのか? 常に好みのTOP5を心に抱いて生きている人間がどれほどいるというのか

TOP3なら余裕でいける。しかしTOP5となると容易い話ではない。大体4番目とか5番目とか……いやもう10番目くらいまでは僅差だろう。何ならその日の天気次第で順番が変動し得るレベル。

お姉さん「どちらになさいますか」

チラっとお姉さんの様子をうかがうと、目が合ってしまった。もう決まったと思われたのだろうか。クソッ、全く決まっちゃいない。決まる見通しも立っていない。やはり5種類も選んでいいなど、まだ早すぎたのだ。

……

……

……

……

・自由の代償

そこから一体どうやって残り2種類を選んだのかはよく覚えていない。気が付いたら筆者の手には5種類のアイスが乗った「ポップ5」が握られていた。

「ドラえもん どこでもソーダ」と「ブリリアント スウィート ルビー」、そして「さくら」を選んだことだけは間違いない。淡いピンクと濃いピンクと青いアイスがそうだろう。しかし残りの白っぽいのと緑のは何だろう。

5種類の自由を与えられても、結局のところ確固たる意志をもって選べたのは3種までだった。そして、与えられたのは自由だけではなかった。選ぶ苦しみもまた、もたらされたのだ。普通サイズを2個か、小さいのを3個までしか選べなかった頃は「100個くらい選ばせろよ」などと思ったこともあった。

あれは何とも愚かな思い上がりだったわけだ。100個どころか、5個選ぶことすらも満足にできないというのに。今となっては看板に描かれていたイースターバニーの笑みすら、手に余る自由に翻弄されるこちらの姿を嘲(あざけ)っているようにすら感じられる。

まあいいだろう。何にせよコーンの上に5種類ものアイスが乗っているのだ。さすがにサイズもそれなりにあり、見応えがある。近くを母親に連れられて歩いている幼女が、物欲しそうに筆者の「ポップ5」見ている。大人でも欲しくなるのだ。子供なら、なおのこと羨ましかろう。その先にあるサーティワン前で、母親に駄々をこねるがいい。

アイス1つ1つはレギュラーよりも小さいサイズだが、5個ともなるとなかなかのもの。もはや1食分に肉薄するボリュームがある。何のフレーバーが乗っているのかわからなくても、そんなこと無関係に美味い。これは良いものだ。好みのアイス5種を即興で選ぶのは思いのほかハードルが高かったが、得られる満足感はサーティワン史上ぶっちぎりかもしれない

なお、通常ならコーンでも持ち帰り用の容器を追加することができる。しかし「ポップ5」に関してはそういった容器の提供は無く、溶ける前にその辺で食べることが前提となっている。昨今の状況を鑑みるに、周囲に人の少ない、開けた風通しのいい屋外などで食べるのが良いと思われる。また、緊急事態宣言が出ることも考えられるので、その辺は各々の良識に従って欲しい。

参照元:サーティワンPR TIMES
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

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