2022-02

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ロスト・ハイウェイ〜たった1シーンに凝縮されたデヴィッド・リンチの世界

以前、デヴィッド・リンチ作品について触れた時、その独特の世界観に好き嫌いがはっきり分かれると書いた。色彩感覚溢れる映像美、拘り選び抜かれた音楽から、普通ではないクセの強い登場人物、暴力や死やセックスの表現方法まで、まさに唯一無比のリンチ・ワールドとでもいうべき時間と向き合えるかどうか。 好きな人にとっては、デヴィッド・リンチは最高の監督に違いない。小説の1ページ目から読者をがっつり引きつける作家がいるのと同じように、リンチは最初のワンカットから観る者をその強烈な世界に誘える希少な映画作家といえる。「この人にしか作れない映画」「誰にも真似できない映画」を作れる人。かといってアートフィルムと呼ぶような非商業主義でもない。 例えば『ブルー・ベルベット』『ツイン・ピークス』『ワイルド・アット・ハート』で“やられた”人は多い。言ってみれば、リンチ映画は常用性・中毒性が高いドラッグのようなもの。作品をまともに理解しようとすれば、それは虚しい努力に終わる。謎は永遠に解決されない。大事なのは全編を貫く一つの確固たるムードやイメージであり、理解や解決といった答えを求める類いではない。 デヴィッド・リンチ監督は、「映画の半分は映像で、もう半分がサウンドだ」と言い切るように、音楽をとても大事にする映画作家でもある。『ブルーベルベット』ではロイ・オービソンの「In Dreams」、『ワイルド・アット・ハート』ではエルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」が効果的に使われた。 音に語らせ、音を感じ取らなければならない。私は非常に多くの音楽を耳にした。その中の幾つかはこのシーンにはこの曲、あのシーンにはこれをと、語りかけてくる。なぜかは分からないけど、各々の曲はシーンをサポートし、全体をより素晴らしいものにしてくれた。 『ロスト・ハイウェイ』(Lost Highway/1997)の制作における言葉だ。突然、全く異なる人格・友人などを持ってしまう病「サイコジェニック・フーガ」(心因性記憶喪失)を取り入れたこの作品も、当然のように理解や解決を期待してはいけない。つまり、ムードやイメージを心地よく感じるためには、音楽のチカラが必要不可欠なのだ。本作ではデヴィッド・ボウイ、トレント・レズナー/ナイン・インチ・ネイルズがそれにあたる。 また、1997年といえば、あの『タイタニック』が公..
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これが本当の80年代サウンド⑤〜忘れられたヒット曲にもう一度スポットライトを

80年代の洋楽をまとめたネットコンテンツやラジオ番組や雑誌には、いつもお決まりのアーティストやヒット曲だけがラインナップされている。それは同時代のコンピレーションがリリースされても同じこと。今回の企画はそんなありきたりの選曲ではなく、聞くだけで(観るだけで)「ああ! いた!! あった!!」と歓喜するようなアーティストやヒット曲を思いつくままに集めてみた。題して「これが本当の80年代サウンド」。そろそろマドンナやマイケル・ジャクソンの呪縛から解放されよう。ドライブや通勤タイム、懐かしの音源探しに活躍すること間違いなし。(選曲/中野充浩) ジョン・フォガティ「The Old Man Down the Road」(1984年・全米10位) MTVに象徴されるように、80年代はポップをキーワードにした音楽やカルチャーが全盛だった頃。そんな時に突如として土臭いサウンドがチャートを駆け上がる衝撃。CCR時代と何ら変わらぬルーツ・ミュージックがここに復活したのだ。アルバムはNo.1を獲得。これを機に60年代を後追いした人も少なくない。 ピーター・ウルフ「Come as You Are」(1987年・全米15位) J・ガイルズ・バンドのヴォーカリストがソロ転向後にリリースした2作目。前作『Lights Out』(1984)から3年。再びピーター・ウルフ節全開のナンバーが詰まった傑作。この人の場合はブルーズが根底にあるので、例えどんなにポップな楽曲を演っても決して軽くならない力強さがある。それにしても何度聴いても飽きない声だ。 ジョン・ウェイト「Missing You」(1984年・全米1位) ベイビーズとして活動後、ソロに転向したジョン・ウェイト。80年代のヒットチャートを飾った膨大なヒット曲の中でも、これは極めて印象的な名曲。なお、ベイビーズは1988年にバッド・イングリッシュとして復活。No.1ヒット「When I See You Smile」を生んだ。 HSAS「Whiter Shade of Pale」(1984年・全米94位) さすがにこれを思い出せる人は少ないはず。HSASとは、Hagar Schon Aaronson Shrieveの略。サミー・ヘイガーやジャーニーのニール・ショーンらによるスーパーグループだ。聞きどころはやはりプロコル・ハルムのカバー「青い影」..
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1つだけ違うカップケーキはどれ? あなたの観察力をチェック

3つのカップケーキから、1つだけ違うものを選んでね! View Entire Post ›
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にゃにゃ!?にゃにゃにゃにゃーーにゃにゃにゃん

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現代アートの伝説〜アンディ・ウォーホル

★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド 「TAP the COLOR」連載第25回 アルバムアートの中には、有名な画家や写真家が手掛けたものも珍しくはない。当時30センチ四方のレコードジャケットというサイズ感が、彼らの作品発表欲を満たすキャンバスであった点も見逃せない。 現代アートの偉大なる伝説として、今もあらゆるカルチャーに影響を及ぼすアンディ・ウォーホル(1928-1987/享年58)も例外ではなかった。商業絵画のウォーホルと大量生産されるレコード。むしろこんなにも相性の良い関係はなかった。 そんなアンディ・ウォーホルの活動は、大きく3つの時代に分けられるのが定説。 まずはファッション雑誌や新聞や広告類を舞台とした50年代の「商業デザイン時代」──。 ブロッテド・ライン(しみつきの線)と呼ばれるイラストやドローイングによって、十分な成功を収めた。この頃はブルーノートなどのジャズレーベルのレコードジャケットも手掛けている。 ケニー・バレル『Blue Lights』(1958) iTunes 次にポップアートや実験映画などでその名を美術史に永遠に刻んだ60年代の「ファインアート時代」──。 ニューヨークの「ファクトリー」と呼ばれた自身のスタジオで、シルクスクリーンによる名作が次々と生産された頃。有名人、死、企業製品などをモチーフにしたアート作品だけでなく、アンダーグラウンドの帝王としてパーティや音楽興行まですべてを創作素材にしていた。ウォーホルの黄金期と言われている。 この有名なジャケットもこの頃の産物。バンド名のクレジットはなく、ウォーホルの名だけが。バナナの皮はめくりたくなる心理。インパクトは計り知れない。 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド『The Velvet Underground & Nico』(1967) iTunes Amazon また、ローリング・ストーンズの自前レーベル第1弾も、ウォーホルが手掛けたことで有名。本物のジッパーが付いていれば、こちらも下ろしたくなるだろう。 ローリング・ストーンズ『Sticky Fingers』(1971) iTunes Amazon そして70年代以降の社交家としての「ビジネスアート時代」──。 中でも制作費を定額にした注文肖像画と雑誌『インタビュー』の発行は特筆すべき..
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未来世紀ブラジル〜サンバの名曲「Brazil」が流れる傑作は今の世界を予言していた!

テリー・ギリアムは『未来世紀ブラジル』(Brazil/1985)の脚本や撮影に取り組む前、あるイメージが頭からずっと離れなかったという。 誰かが石炭がらで真っ黒になった浜辺に腰掛けていると、コンベアベルトや醜い鉄の塔の向こう側には緑溢れる素晴らしい世界がきっとどこかにあるって、現実から逃避するようなロマンチックな歌がラジオから聞こえてくる。 あらゆる情報や個人のプライバシーが政府とコンピュータの支配下におかれた世界。自由を求めて巨大権力と闘いながらも、敗北して犯罪者の烙印を押されて抹殺される結末。そんな灰色の近未来を舞台にしたこの作品は、まるで我々が生きる現在の世界を描いていたかのような、予言的映画のように思える。公開から30年。『未来世紀ブラジル』が放つ“既に起こっている”メッセージが、今心に響く。 監督/脚本は『モンティ・パイソン』シリーズのライター、テリー・ギリアム。製作費は2000万ドルで、ロケにはロンドンのスタジオ、工場や発電所、邸宅、パリ郊外の団地などが使われた(ちなみに南米のブラジルは関係ない)。映像美や風刺やブラックユーモアなども見逃せないが、この映画最大の魅力は、当初は体制側にいながらも一人の女との出逢いによって次第に反体制へと目覚めていく主人公サムの姿。ジョージ・オーウェルが描いた『1984年』の監視管理社会下での、現実と幻想が交錯する「ウォルター・ミティ」(映画『虹を摑む男』『LIFE!』の原作)のような展開だ。 情報省記録局に勤務する役人サム(ジョナサン・プライス)は、亡き大臣の父と美容整形に熱中する母を持つ裕福な青年。しかし現実の仕事がつまらないので、いつも自分が空飛ぶ騎士となって天使のような美女を悪から救出するという白昼夢に耽っている。 サムが生きているのは、政府がすべてをコンピュータで管理している都市。人々が怯える一方で、反体制派はテロ行為に走って爆弾騒ぎが日常茶飯事だった。保安警察は騒音を抹殺するため躍起になる。そしてクリスマスの日。一匹のハエが原因でコンピュータにミスが起こり、“タトル”と“バトル”という人違いの事件が発生。靴職人がテロリストとして誤認逮捕されてしまう。それを目撃していたのは上の階に住むトラック運転手の若い女ジル(キム・グライスト)。 サムは誤認逮捕のトラブルを上司から相談されると、手際よくキーボードを叩いて問題..
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マルコムX〜刑務所暮らしの中で“真の知識”に開眼した黒人解放運動家

スパイク・リー監督による『マルコムX』(Malcolm X/1992)は、1960年代の黒人解放運動の指導者/革命家として余りにも有名な男の生涯を描いた3時間21分のドラマ。マルコムを演じるのはデンゼル・ワシントン。 「初めてマルコムXの自伝を読んだ中学生の時から、いつかきっと映画化したいと考え続けていた」 原作となったのは、暗殺される2年前から執筆され始めたという『マルコムX自伝』(『ルーツ』で知られるアレックス・ヘイリーとマルコムXの共著)。ヘイリーは映画の完成を楽しみにしていたそうだが、残念ながら公開前に他界した。 この『マルコムX自伝』は出版されて以降、様々な映画人が企画に挑戦するものの一向に実現には至らず。そのうちハリウッドでは「映画化されない最も重要な作品」とまで言われるようになった。 そんな中、カナダの監督が決定寸前まで事が運んでいたらしいが、自分しかしないと確信していたスパイクが「白人監督にマルコムの複雑な人生を正当に描けるはずがない」と主張して映画化権を奪取。彼にとってはそれくらいかけがえのない英雄だったし、何よりもお決まりの黒人像を描かれてはたまらなかったのだろう。 新聞や雑誌の記事、スピーチ、テレビ映像から、家族や友人、活動仲間へのインタビュー、FBI記録まで丹念に調べ上げ、自らのギャラまで制作費につぎ込む情熱ぶり。一方で“X”のロゴが入ったグッズを販売して「宣伝に利用している」「中流育ちの黒人」と批判を受けたりもした。だがそんなことでスパイクは負けなかった。 予算オーバーで資金難に陥り、頼みのワーナー・ブラザーズ社から「余分なカネは一切出さない」と宣告された時は、「白人監督にならどんどんカネを出すくせに」と思ったらしいが、ビル・コスビー、オプラ・ウィンフリー、マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、プリンス、トレイシー・チャップマンらが援助金を出してくれたおかげで、危機を乗り越えることができた(エンドクレジットで彼らが登場する)。 マルコムXを語る時、必ず同時代の公民権運動(人種差別撤廃運動)を先導したキング牧師が引き合いに出される。しかし、この二人の考え方は対照的だった。「白人社会との統合」を目指すキング牧師に対し、イライジャ・ムハンマドを始祖とするネイション・オブ・イスラム(以下NOI)に傾倒していたマルコムは「白人社会からの分離」を..
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【激ムズ】フィギュアスケートの技を見分けろ

フィギュアスケート見ていたら、わかるよね? View Entire Post ›
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【診断】あなたの「好きなタイプ」を当てちゃいます♡

面食い?それとも、内面重視? View Entire Post ›
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ウェディング・シンガー〜間違った結婚相手を選んでしまった二人の運命は?

青春映画や恋愛映画では、その作品で描かれる時代設定が劇場公開時とリアルタイムではないケースがよくある。1970年〜80年代におけるこのジャンルでは50年代や60年代モノが数多く製作されたが、これは作り手たちが自分たちの若かった頃を振り返ろうとする時に起こる必然的なことで、時が流れて作り手たちの世代が変われば、今度は80年代や90年代モノが増えていくことになる。そしてこの種の映画にはなぜか傑作が多い(例えば70年代に公開された『アメリカン・グラフィティ』や『ビッグ・ウェンズデー』、80年代の『君がいた夏』、ゼロ年代『あの頃ペニー・レインと』など)。 90年代後半に作られた『ウェディング・シンガー』(Wedding Singer/1998)もそんな傑作の一つだった。主演のアダム・サンドラー、監督のフランク・コラチ、脚本のティム・ハーリヒ、製作のジャック・ジャラプートらは学生時代からの友人関係。いつか一緒に作品を作りたいと思い続けて10年後に本作で実現した。「僕らは青春時代の多くの時間を80年代の郊外で育ちながら過ごした。この映画では郊外での生活、人間関係、結婚について描きたかったんだ」 この映画には誰もが実行可能な小さな魅力がたくさん詰まっている。だから観る者は段々とハッピーな気持ちになってくる。事実、アメリカでは「大好きな人と一緒に観ると幸せになれる」という噂が広まって大ヒットした。 普遍的な愛や結婚のストーリー、出演者たちの笑顔(特にドリュー・バリモア)や歌声(アダム・サンドラーも歌を披露)、そして80年代のヒット曲を綴ったサウンドトラック。あのビリー・アイドルが自身の役で登場するのもサプライズだが、当時8歳になる息子が『サタデー・ナイト・ライヴ』の人気コメディアン、アダム・サンドラーの大ファンだったので受諾したという。映画に出るとビリーは息子から神様扱いされたとか。 物語の舞台は1985年の郊外の町。ロビー(アダム・サンドラー)はプロのミュージシャンになる夢を捨てきれずに、他人の結婚式を歌と司会で盛り上げるウェディング・シンガーの職で何とか生計を立てている。しかし、自分の結婚式では当日に花嫁からドタキャンされるという最悪なことが起こる。 自暴自棄になっていた時、結婚パーティ会場で働くジュリア(ドリュー・バリモア)と出会って意気投合。3か月後に迫った結婚式の準備を手..
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